もとになっているのは,同,シャア専用ザクIIのキットで,高機動型にするためのパーツと専用武器のパーツが追加となっています。

お小遣いに優しくないので3機で小隊を組むのはやめて欲しい・・・。
<実機について>
MS-06FZAK IIをもとに地上用装備を廃し,バックパックや脚部に大出力推進機を増設,推進剤搭載量も増加させ,空間機動力を向上させた機体。通常のZAK IIをはるかに凌ぐ機動性能を有し,次世代空間戦闘用MSとして先行開発機が少数生産されたが,生産性が低く,加えてビーム兵器の運用ができなかったことなどから量産は見送られた。

<これまで>
これまで,1/144スケールだけでも,MSV,HGとキット化されて来た本機ですが,最後発だけあってその完成度はなかなかのものです。でも,五六式は,MSV版の箱絵と無骨なスタイリングが結構好きなんですね。最新キットは,いいんだけれど,ちょっと神経質なスタイルをしているように感じられます。

<キットについて>
今までのキットに較べてディテールの表現が細かく,可動範囲が広く取られ,塗装もし易いよう設計されています。スナップフィットの技術も成熟していて素直に部品がはまり,素直に分解でき,組み立てたあとは,部品と部品の隙間もほとんど見えません。マーキングは,シールと水転写デカールのうち,どちらかを選択できます。もちろん,部分ごとに好きな方を使用するのも自由です。

<組み立ての注意点>
・ランナーから切り取った跡の白化はどうやっても防げません。ガンダムマーカーなどでタッチアップするか,全塗装するか,そんなもの見なかったことにするか,いずれかの方法をとりましょう。
・バックパックについている推力偏向用のフィンの段差(3つ目の写真)は,デイテール表現としてついている段差です。間違って削ってしまわないようにしましょう。
・バックパックのノズルの取付けがゆるゆるです。ポリ製の取り付け部品の軸の径を瞬間接着剤で気持ち大きくしてやるとよいでしょう。
・脚部バーニアの付け根のカバーは,5種類あって部品番号も違っていますが,気にせずにパチパチランナーから切り離してもOKです。本体との合わせが分かり易くなっているので部品ナンバーが分からなくても現場合わせでどの部品もあるべきところに収まります。
・足の甲の部品は,同じものの色違いが2セット入っています。使用するのは黒い方です。とは言っても,別に自分設定で白くてもいいし,塗装するなら,黒でも白でも関係はないのですけれどね。
・脚部バーニアに付く二連のパイプの取付けがやや難しくなっています。パイプを差し込む角度が適正なら,あっけなくはまるので,力ずくで押し込もうとせず,部品を差し込む角度をいろいろ変えてみてください。
・腕のフレームの組み方は,説明図を見て慎重に。適当に組むと左腕が2個できた,なんてことになる可能性があります。
・ガイア機だけ,左肩のスパイクアーマーがなく,両肩にシールドを装備しています。しかし,スパイクアーマーの部品も入っているのでそちらを使うのもありです。