2016年08月03日

帰って来たヒトラー MV-185

映画の料金が安くなる8月1日にお休みをもらって前述の"シン・ゴジラ"とはしごをするつもりだったのですが,研修が入って,本作,"帰って来たヒトラー"は,8月2日に観に行くこととなりました。本作を岡山で上映しているのは,シネマ・クレールというところです。シネマ・クレールは,シネコンでは上映しない珍しい映画を見せてくれるけれど,映写室内では飲食禁止など,作法に厳しい映画館で(清掃のコストが下がる→収支がよくなり,よい映画を供給できる←決して悪いことではない),しばらくぶりの利用となりました。

"帰って来たヒトラー"は,2012年にドイツのジャーナリスト,ティームール・ヴェルメシュによって書かれた同名小説を原作とする映画で,原作はドイツで250万部を売り上げ,日本でも,2014年に河出書房新社から単行本が上下巻で,2016年から文庫本も上下巻で出ています。原作小説は,ヒトラーの一人称で語られますが,映画版では,主に,彼と関わったフリーのTVディレクター,ファビアン・ザヴァツキの視点で描かれています。

<お話>

1945年,ベルリン陥落のそのとき,自殺を図って自らの銃弾に倒れたはずのアドルフ・ヒトラーは,現代のベルリンの公園の地面の上で目を覚ました。公園の新聞販売スタンドの店長の好意で寝場所と夕食を得たヒトラーは,現在が,ベルリン陥落から60年以上経過していることを知り,新聞からドイツの現状について情報を得ようとする。

ある民放TV局の嘱託ディレクター,ザヴァツキは,突然,上司から解雇を言い渡された。心を寄せている受付嬢とのつながりを保つためには,TV局に再び雇ってもらわなければならない。そのためには,新しい番組の企画を提案しなければ・・・何かよいネタはないものか・・・。取材のためのビデオをチェックしていたザヴァツキは,偶然,撮影されていたヒトラーそっくりの男の姿を見て,現在のドイツの問題についてこのヒトラーそっくりの男(ザヴァツキは,物まね芸人だと思っていた)に語らせることを思いつく。

<大きい>

ヒトラーは,小男と言われていたようですが,身長が175cmぐらいだったようです・・・日本人の平均身長(171cm)より高い・・・。まわりの警護の男達が大男だったので小さく見えたらしいです。で,本作のヒトラー役のオリヴァー・マスッチさんは,190cmを越す大男。ヒトラーは,偉そうにしているから大きく見えるということで・・・。なお,ヒトラーに似せるためのメイクは,2時間ほどかかったそうです。

<頭のいい人>

ヒトラーの側近達のIQは,平均145以上だったと言われています。そして,ヒトラー自身は,彼等以上だったとも・・・。また,1940年代に,現在の格差社会や人々の心の退廃についても予言していたそうです。でも,戦争には負けちゃったんですね。彼我に頭の良さでは乗り越えられない戦力差があったのです。

<一理ある>

ヒトラーは,ドイツの現状を知り,福祉の問題,児童の貧困の問題,移民の急増の問題を真摯に解決しようと思います。その頭脳とプロパガンダの能力とインターネットの利用によって・・・

<世の中は上手くはいかない>

現実の世界では,何十億という人間が地球上の資源を取り合って生きています。ドイツ人を幸福にするということは,他国からパイを奪わずには実現できません。頭が良い人が本気でドイツ人を幸福にしようとしたら・・・そして,民衆がそれを支持したら・・・怖!!・・・。もちろん,ドイツを日本と言い換えても同じことが言えるでしょう。
posted by 五六式 at 17:38| Comment(0) | TrackBack(0) | MOVIES
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/176343455
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック