2017年07月10日

IBG MODELS PZL 23A KARAS おすすめ度 ☆☆☆☆★

以前,ウエストランド ライサンダーの絵葉書を買った時,不細工だけれど独特の味があるPZL 23A KARASの絵柄のものも併せて買ったご縁でプラモの方も探していました。IBG MODELSっていうのがどんなメーカーかさっぱし分からんかったのですが,いまどきの新製品なので大はずれはないだろうと思って通販で入手しました。箱を見ると,ワルシャワなんたらの記載があったので,本場ものなのでしょう・・・。

PZL

<実機について>
ポーランドのPZL社で開発・生産された単発空冷エンジン装備の軽爆撃機。"KARAS(フナの意)"は,"カラス"というよりは"カラシュ"と発音するらしい。

エンジン出力が足りず,当時としてはやや旧式だったため,侵攻してきたドイツ軍に対して苦戦を強いられた。A型は,あまり実戦では使われず,エンジンを強化したB型が投入されることとなった。

B型は,速度性能が向上したが,そのため,飛行特性の素性の悪さが露呈,速度制限を課せられたまま運用された。当時,単発の軽爆撃機は,広く各国で開発・運用されたが,その後開発された戦闘機の性能の向上が目覚ましく,いずれも相対的に性能が低化し多大な損害を被ることになった。本機もその例外ではないが,圧倒的な力を持つドイツ空軍に対して健闘した。

PZL
・カウルフラップが無い・・・。エンジン出力が低いということ。

・Ju87や九九式艦上爆撃機,九九式襲撃機などと同様に固定式の主脚となっている。空気抵抗の増大よりも主脚の引き込み機構導入による重量の増大のデメリットを考慮したための方策だった。

PZL
・コクピット直後の謎の黒い棒。・・・ではなくて,コクピット直後の謎の黒い影。・・・ではなくて,コクピット直後の謎の溝。ここから,がばっと銃身が出てきて後方から来る敵機を射撃する。日本人だったら,絶対こういうことはしない(できない)。うまいこと引き込み機構を組み込んで綺麗にまとめるだろう。また,胴体の下のゴンドラには,爆撃手がいて爆撃をしていない時にはここからも後方から来る敵機を射撃する。このゴンドラも,空気抵抗の塊である。

・他の同級機が主脚にスパッツを履かせたり引き込み式にしたりして速度性能を向上させようとしているのに対していかにも旧式然とした感があるが,軽爆撃機である以上,制空権のないところでは多少速かろうが遅かろうが,どの機体もばたばた落とされたことには変わりがなかった。(イギリス空軍のフェアリー バトルは,液冷エンジンと引込み脚を装備し,PZL 23よりも70km/hも優速だったが,同じドイツ軍と戦って大損害を被った。)

<キットについて>

PZL
・いきなり,説明図の補足が入っています・・・汗・・・。組み立ての第一段階の絵が入っていなかったようです。"ERRATA"とは,"ERROR"のことなのでしょうね。

・塗装図が入っていますが,上面カーキ,下面ライトブルー程度でそれに,各メーカーの塗料の品番の表が載っているだけ,細かい色の指定はありません。古いエレールのキットや当時,ポーランド空軍機だったPZL11のキット(レベル製とか色々ある)の塗装指定を当たるしかないようです。ポーランドのミラージュホビー製1/48スケールキットにPZL 23やPZL 11がありますが,これらは,比較的新しいキットなので組み立て説明図にも詳しく塗装指定が載っているそうです。←ということは,もう1個キットを買えということ?

・上面のカーキ色は,グンゼの水性塗料の H81となっています。ラッカー系のC55もカーキ色ですが,H81より緑色が強く,ちょっと色味が違っているようです。一方,レベル1/72のPZL 11の色はオリーブドラブということですが,アメリカ陸軍機の茶色っぽいオリーブドラブでしょうか?本キットの箱絵を含む数点のイラストを見ると,カーキ色やオリーブドラブよりもむしろダークアースに近い茶色っぽい色のように感じます。まぁ,当時の実機を見た人なんてほとんどいないから俺色でいいんだと思います。

・垂直尾翼上端に貼るデカールは,"P.23(赤)"か"KARAS(黒)"かどちらかを選ぶようになっています。ネットで見つけた当時の写真では,"P.23"となっていました。また,そのすぐ下に貼るPZLの社章も赤と黒で選択になっていますが,自分が"P.23(赤)"を貼るのか"KARAS(黒)"を貼るのかに合わせて色を選択すると良いのでしょう。このPZLの社章,かっこいい(円の中にウィングマーク,円周上,三角形にP,Z,Lを配置)と思います。

・主翼下面の国籍マークは,白の部分を塗らずにライトブルーのままにした機体もあったようです。今となっては,このキットの塗装指定の機体がどちらかわからないようなので,好みでどちらの国籍マークにもできるように2種類のデカールを用意してありました。

PZL
パーツの表面は,いまやお約束の梨地に凹線です。

PZL
拡大してみると・・・かなり良い感じです。

PZL
・エッチングパーツがついています。主にコクピット内のディテール表現に使われていて,これだけでもかなりのお得感があります。

何やかや言っても,自分的には組むのが惜しいお宝キットではないかと思います・・・張り線がいらんし・・・。冷戦が終わって本当に良かったです。
posted by 五六式 at 10:34| Comment(0) | TrackBack(0) | NEW KITS
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