キットは,海洋堂がレジンキットをソフトビニールキットに置き換えて廉価(¥3500だったのが¥1940に!!)で発売していたころのもので(テレスドンのキットの箱に1992年の表記がありました。)レジンキットより安い,軽い,組み立てやすい,気泡が少ない(あくまでも少ないだけで皆無ではない)とモデラーにとってはありがたいものでした。

歯ブラシでゴシゴシこすった後,水洗いをしました。その後,バリを切り取って整形しました。

1/350 ベムスター(帰ってきたウルトラマン) 原型 外川 祐 部品点数 9
スペシウム光線さえ吸収し,帰ってきたウルトラマンをタコ殴りした強力な宇宙大怪獣です。
部品点数が一番少なく,楽勝,と思いきや,大変な難関が・・・。
部品の左右を取り違えないように,組んだ後見えなくなるところに「L」「R」と名前ペンで印をつけています。
他のキットは,組み立て説明書に原型師の名前が書いてあったのにこのキットには「外川 祐」のクレジットがありませんでした。外川 祐さんは,初期の海洋堂を支えた作家の一人だったのに何があったのでしょうか?現在は,京都で活躍中とのことです。

1/350 テレスドン(ウルトラマン) 原型 原 詠人 部品点数 14
尻尾は,仮に差し込んでいます。背中のトゲが写っていない・・・。
地底人の地上侵略の尖兵として送り込まれた地底怪獣。凶暴な面構えだけれどお目目は,フランス人形のような碧眼。
可動部が二ヶ所設定されていますが,オミットしてしまう予定です。
前に記事にした1/250ガメラと同じ原型師さんの作です。

1/350 ベムラー(ウルトラマン) 原型 原 詠人 部品点数 14
ウルトラマン第一話に登場。凶悪そうな外見だけれども,ウルトラマンに追われていたということは,もしかすると,知的レベルは同等なのかも・・・(その割に戦い方が野蛮)。
分割が多い分,接合部の処理が大変。造形そのものは,現在の目で見ても秀逸。傑作ではないかと思います。

ベムスターは,本体が二分割されていますが,部品の変形のため,さっぱり合いません。散々調整してみたのですが,やっぱりあきまへん。「スペーサー入れようかなぁ。」「でも,調整が微妙だしぃ。」「後でスペーサーが外れて,模型の中でカラカラいっても治せんし・・・。」などと悩んでいましたが,ダメ元でお湯で温めることにしました。
すると、あっけないほど部品の合いが改善しました。お湯でゆがくのは,ソフビキットの製作の基本中の基本。基本は、大事ですね・・・遠い目・・・。なべに放り込んでお湯を沸騰させてぐらぐら煮込む・・・みたいなことを書いてある本もありましたが,そこまで温めなくてもOKです。江戸っ子爺さんが意地を張ってかろうじて浸かっている程度の温度でも効果があります。ただ,お湯は,冷めていくので80℃くらいのを用意するとか,多めにお湯を用意するとかマージンを稼いでおく必要はあると思います。また,言わずもがなではありますが,くれぐれも火傷をすることがないよう,ご注意ください。

念のため,他のキットも湯通ししておきました。