<実機について>

ジオニック社は,MS-04ブグで実用可能なMSの開発に成功したが,その生産や運用面で多くの課題を残していた。これらの課題をクリアし,量産化された初のMSがMS-05 ザク Iである。後の改良型であるMS-06 ザク IIと比べると性能的には劣っているが,当時の連邦の宇宙艦や宇宙戦闘機,初期型ガンキャノンに対しては,優位に戦闘することができた。
シャア・アズナブルの機体は,通常の緑色系の迷彩色ではなく,赤色に塗装されているが,これは,彼が望んだものではなく,新人いびりの意味で下塗りの塗装のまま乗機が与えられたためだと言われている。
<キットについて>

ゲルググより強いんじゃないかと思わせるような男前なザク I が簡単にできあがる優秀なキットです。

・腕や足の部品の多くは左右共用です。そのため,組み立ての時の部品探しの手間が省け,組み間違いのリスクも減っています。普通,そうすると,造形が無味乾燥になりがちなのですが,そうはならないバンダイさんのデザイン力には脱帽です。
・踵やフレームなど,濃いグレーの部品は,どうしてもゲート跡が目立ちます。色プラだけれど,やっぱり塗装は必要ですね。
・マシンガンのドラムマガジンの底が抜けています。パテで埋めるか,ブラ板で蓋をするかするといいでしょう。
組み立てが簡単だし,かっこいいし,いろいろ注文をつけると罰が当たりそうです。