ずいぶん前のホビーショーで発表されて以来,音沙汰のなかったチェコのSWORD社のU-125Aのキットがリリースされました。
<実機について>
もともとは,デ・ハビランド社がDH.125として開発・量産したビジネスジェット機で初飛行は,1962年。その後,デ・ハビランド社は,ホーカー・シドレー社に買収され,DH.125は,HS.125として改良・量産される。更に,ホーカー・シドレー社がブリティッシュ・エアロスペース社に統合されると,BAe 125となり,現在も,ホーカー・ビーチクラフト社のホーカー800シリーズとして発展し,実に50年以上も生産が続いている名機である。
U-125とU-125Aは,航空自衛隊向けの飛行点検/救難機でBAe社の時代に生産されたものである。

<キットについて>
例によって部品の接着の位置を決めるダボの類いは全くありませんが,主翼や水平尾翼の位置はぴったり合うようになっています。主翼とフィレットの間に段差ができるのでプラ板を挟むなどの細工が必要になるでしょう。
キャノピーの透明部品の精度もよく,初期のキットに比べて格段に組みやすくなっています。
しかし,エンジンポッドは,接着位置が決まりにくそう。胴体との接合部もゆるゆるです。
機首にぴょこっと下がっているのは,赤外線暗視装置だそうです。実機では,収納式なので,つけないという選択肢もあります。しかし,収納された場合,どのように蓋がされるのかがよく分からないので五六式は出した状態で組もうと思います。
塗装の指定は,水色系と洋上迷彩の2種となっています。

日本語の実機解説シートと"よみがえる空"のBD-BOXのチラシが同胞されています。
このキットが売れると,飛行点検機のキットも出るのかな?