キットの初版発売からもう50年以上経ってしまいました(製作したのは,1980年代に再版されたときのもの)。設計が古いためか,部品が合わなくて苦労しました。もう,いい加減,新金型でリニューアルしてもいいんじゃないの?

SAAB J-35F DRAKEN
機番や舞台番号のデカールの色が薄く,しかも,書体やサイズが異なっています。書体やサイズに不満があるものの,タミヤのアクリルのつや消し黄色でなぞって発色を改善し,番号が読めるようにしました。
超音速性能とSTOL性能を両立させるため,ダブルデルタ翼を採用したスウェーデン製の戦闘機です。日本では,高性能機だと思われていますが,低空では操縦が難しく,うかつに加速するとひっくり返ってしまうそうです。

SAAB AJ-37 VIGGEN
キットは,試作機を再現しています。スウェーデン空軍で実用化されていたAJ-37と基本的に同じ機体ですが,主翼前縁の形状などが異なっています。
ビゲンは,ドラケンを更に発展させた,カナード付きのデルタ翼を採用した機体です。性能的には優秀でしたが,デンマークなどにいくつかの国に輸出されたドラケンと違ってスウェーデン以外の空軍で採用されることはありませんでした。

2機のそろい踏み。全長はそんなに違わないけれど,胴体の太さがかなり違っています。
両キットとも,部品の合わせが悪く,現在の水準では,ちょっとおすすめできません。へたに修正などせずにぱぱっと組むならば,何の問題もないのですが・・・。
71/1000 D-011