五六式と名前が一部同じである庵野秀明(盟友ならぬ,名友だね!)監督の"シン・ウルトラマン "を観てきました。
<お話>
巨大不明生物ゴメスの出現を発端として,日本に次々と超自然発生巨大生物が来襲,自衛隊が出動して対処したものの,巨大生物の駆除は容易ではなく,大きな被害をもたらした。この事を受け,政府は,これらの超自然発生巨大生物の総称を敵性大型生物"禍威獣"と改称,第4の禍威獣の出現の後,同様の状況に対処するため,防災庁を設立し,庁内に,5人の専門家が所属する禍威獣特設対策室(禍特対)を設置した。
禍特対と自衛隊の連携により,第5,第6の禍威獣の駆除に成功したが,事態は終息せず,ほどなくして首都圏の郊外に第7の禍威獣が出現した・・・。
<ウルトラQ>
お話は,"ウルトラQ"の内容も含んだもので,そこから"ウルトラマン"の最終回までを2時間弱でカバーしています。"ウルトラQ"の怪獣も,禍威獣として現代的にリデザインされていますが,惜しいかな,冒頭にちらっとしか出てこないのでじっくり観られません。パンフレットには,登場する全ての禍威獣の写真が載っているので気になる方は,パンフレット(ネタバレの記事がいっぱい。映画鑑賞の後に読むことが推奨されています)をGETしましょう!
<スタイリッシュ>
禍威獣や外星人のデザインは,成田デザインのコンセプトを活かしつつスタイリッシュなものになっています。でも,バルタン星人は出ないんだな・・・。
・アレの背中側が全く無くて空洞になっているのは,成田デザインのコンセプトの1つに対するリスペクトですね。
・アレは,人が入るという制約がないのでスマートでスタイリッシュなデザインとなっています。
・アレ(ラスボス←持ってきたのは,何とか星人では無く,あの人)は,とんでもない大きさです。
<ジャ〇系とかは出ません>
あぁ,良かった・・・。
NHKの"新撰組"で土方歳三を演じた山本耕史がメ・・・・・・の役で出ています。これは,結果的にナイスな配役でしたョ。
<ズバッと解決>
従来のウルトラシリーズにはいろいろな突っ込みどころがあって,いくつかは,"空想科学読本"のネタにもなっていましたね。
・何で怪獣(禍威獣)は,日本にばかり出現するの?
・どうしてパ〇〇とネ〇〇〇とガ〇〇は,よく似ているの?
・どうして人類は,ニセウルトラマンと本物の見分けが付かないの?
・ウルトラマンって何も無いところからどうやって出現するの?←質量保存の法則は無視かい?
・何で異星人が次々と地球を侵略しに来るの?
・ゼットンの1兆℃の熱線って地球が無くなるどころじゃ無い,とんでもないものなんですけれど・・・。
等々・・・。
本編に納得できる答えが用意されています。
あと,カタカナ英語を話すネイティブスピーカーは出てきませんが,ちゃんとした英語を話す日本人科学者は出てきます。シン・ゴ〇〇のときに散々突っ込まれたのがこたえたんだろうね。
2022年05月14日
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ウルトラQは個人的にはホラーっぽい内容が好きで、怪獣と戦うバトルものばかりでないのがむしろいいなと感じているのですが。
CGだと着ぐるみのぼてっとした感じはなさそうですね。
その感じも可愛いと思う事もありますが、怪獣のデザインによってはCGのスタイリッシュな感じが似合うものもあるんでしょうね。
色々と昔の違いなども比較して楽しむのも面白そうです^^
ウルトラQの怪獣は,6体出てきます。しかも,ほぼ放送順通り(5体目と6体目は,ストーリーの進行上入れ替えて)。ガラモンも見たかったけれどお話が複雑になるので入れられなかったようです。
CGの怪獣は,出始めたころは,違和感があったり動きがぎこちなかったりで評判が良くなかったですが,経験と技術の蓄積によってかなりいい線まで来ていると思います。
今回リニューアルされたザラブ星人(あっ,ネタバレしてしまった!)は,CGの発達があって初めて実現できた表現となっています。
某野風の映画評の中には,マニアでないと楽しめないなどと心ない投稿も見られますが,旧作のビデオが見られ,様々な関連書籍が出版されている現在,ファンサービスも必要だと思います。また,新規の観客に対しては,謎の部分についていろいろ思いを巡らせてみるという楽しみを提供していると解釈したら良いと思います。
ウルトラQは,本来は,怪獣ものではなかったそうです。というわけで,怪獣ものもの以外の路線の新作も見てみたいですね。・・・ガラモンもついでに・・・。