実は,ズサ以外にも,この1週間でHGUCのいろいろなキットを素組みしていました。

左からHGUC 1/144スケールで
AMX-011 ZAK III S CUSTOM / RX-160S-2 BYARLANT CUSTOM 02 / AMX012 ZSSA / RX-160S-2 BYARLANT CUSTOM 02/ AMX-107R REBAWOO
1週間で5個なら,1年52週で260個,箱にしまう時,1つの箱に2個入るので体積が半分になって倉庫から箱130個分の体積が減る・・・みたいに,上手いこといくわけありません。色も塗っていないし・・・。
以下,ズサ以外のキットについて簡単に紹介します。いずれも,プレミアムバンダイ通販限定品です。残念・・・でも,再生産がかかるかもしれないし,普通の模型屋さんで定価に送料や手間賃の分だけ加えて売っていることも,良心的な中古屋さんで適正価格で売っていることもあるので転売屋を喜ばせないようにしましょう。
○ AMX-011 S ZAK III CUSTOM ☆☆☆★★
<実機について>
ネオ・ジオン軍でジオン公国軍の主力機MS-06 ZAK IIの発展型として開発された高性能汎用機AMX-011 ZAK IIIに高機動型オプションを装着した指揮官用機。AMX-011 ZAK IIIに長大なリアスカートを追加し,併せて,頭部などの形状をよりMS-06 ZAK IIに近づけたものにしている。
劇中の緑の機体の他に,例の「よく赤い機体に乗る人」専用機も製造されたが,彼の乗機としては採用されず,長い間放置されていた。
<キットについて>
通常のザクIIIのキットにマシュマー専用ザクIII改にするための部品を加えたものが通常の商品としてリリースされており,その成型色を緑系から赤系に変えたものが本キットです。今回組み立てたものの中で一番設計が古いキットで,いくつかの問題点を抱えています。
・金型が傷んできたためか,部品の縁に余分なはみ出しができています。きちんと成型してサンドペーパーで慣らすと,必然的に塗装しなければならなくなります。
・胸部と腹部が小さく,全体のバランスがおかしく感じます。模型誌の作例を作っているような人なら,ボリュームアップも可能なのでしょうが,一般のアマチュアには,それを期待しないでほしいです。
・腰の部品とスカートの部品のはめ合わせがきつく,前後のスカートの分割線がよく目立ちます。解決方法は,腰の部品とスカートの接続方式を変更することです。スカートはスカートだけで接着して成型と塗装を済ませ,腰の部分も塗装まで終えて,塗装済みの脚部を差し込んだ上でスカートに接合できるようにすれば良いのです。スカートと腰の部分を強固に接着できるようにのりしろを確保して固定するか,後々も分解や修理ができるよう,部品のはめ込み方を工夫するか,諦めて新キットのリリースを20年くらい待つか(金型の傷み具合から察するに,かなりのキットが売れている,つまり,金型の減価償却が進んでいると思われます。),悩みどころではあります。
○ RX-160S-2 BYARLANT CUSTOM 02 ☆☆☆☆☆
<実機について>
キリマンジャロ開発基地にて10番目に開発された,単独で大気圏内を飛行可能な試作型MS。巨大な両肩の熱核ジェットエンジンや各部に装備された大型スラスターにより,空力的洗練に頼らず強引に飛行する。本来の開発目的からすれば,大気圏内のみの運用に供されるべき機体だが,エンジンの換装により,宇宙空間での運用にも対応している。
オリジナルのバイアランは,腕の部分に火器を内蔵していたが,これを強化した改造機や通常のマニピュレーターに換装して汎用性を高めた改造機が後に製造された。
<キットについて>
HGUCのバイアランカスタムにカスタム2用の部品を追加したものです。同一の機体でありながら,登場する作品のメディアによって塗装色が黒系と青系の2つの設定があり,それぞれ個別にキットが出ています。メーカーさんにとっては美味しい話ですが,お財布には優しくありません。
・組み立てに際しては,特に難しいことはなく,バイアランカスタム2がお手軽に(手間だけに限れば)立体で再現できます。元々のキットに追加された部品がかなり多いので,使わない部品も大量に出ます。使わない部品を見つけたら,適当な箱に集めておいて管理しておきしましょう。これはいらないと思った部品でも,自分の思い違いがあるかもしれないので取り分けた部品は,キットが完成するまで,無くさないように保存しておくことをお勧めします。
・えっ?ピンクの機体のキットも出るって ?・・・こらえてください。
○ AMX-107R REBAWOO ☆☆☆☆★
<実機について>
ネオ・ジオン残党軍「袖付き」が、第一次ネオ・ジオン抗争時,ジオン版Zガンダムとも言える分離可変機AMX-107 BAWOOを基に、サイコフレームを組み込んで大幅改修したニュータイプ専用機。リバウのREは,REFINEのRE・・・かな?
例の「よく赤い機体に乗る人」専用機として開発されたが,彼の乗機としては採用されなかった。
<キットについて>
・HGUCバウのキットに追加部品を加えてリバウを再現します。このキットも大量の余剰部品が出ますので部品の管理をきちんとしましょう。
・成型の都合でマスクの部分の立体感がいまいちです。腕に自信がある人は,ナイフなどでちょっと彫り込んでやるといいでしょう。箱絵の写真を見ると,キットの部品のままではなく,彫り込んであるように見えます。
・分離合体が売りのバウなので,分離が確実にできるように各部の接合をゆるくしてあるところがあります。特に股関節の部品はぽろぽろ取れます。「分離合体なんてどーでもいいやー」な人は,ゆるいところを接着するか,部品同士の間に両面テープを仕込んで抜けにくくするかなどの対応をすると良いでしょう。
・脚部のブースターの取り付けには,接着剤が必要です。部品を接着してしまうと,塗装する時に塗り分けの手間がかかるので,今回は,両面テープで仮どめするだけにしています。