2011年10月03日

冷戦が終わってよかったよ・・・東欧の飛行機キットたち

10月1日から2日まで東京でお勉強会があったので某クスによって良さげなキットをキットを探しました。

で,見つけたのが写真のキットたちです。

E/R

ウクライナのローデンの1/48 OV-1B MOHAWK

チェコのエデュアルドの1/48 WESTLAND LYSANDERと1/72 L-39 ALBATROSです。

ローデンの方は,第一次大戦機のキットが多いのですが,ヴェトナム戦争当時の地味なアメリカ陸軍機を1/48スケールで地道にキット化してくれています。・・・って,かつての敵側の機体でしょうが!!

エデュアルドの方は,エッチングで他社のディテール・アップ・パーツを多数リリースしているだけに下の写真のように,レジンパーツ,エッチングパーツ,マスキングシート,フィルムと部品だけならこのキット1つで完結してしまうという逸品。

EDU
これは,ライサンダーのもの,アルバトロスにもディテールアップパーツが付属する

エッチングパーツの細かいこと・・・これ,きっと部品を余してしまうよ・・・

これらのキットを見るにつけ,冷戦が終結して本当によかったです。

国際関係がこじれてお互いに核兵器を搭載した戦闘機が国境を越えて,結局刺し違え・・・なんてことを想像しなくてすむようになったのですから。
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2011年09月23日

AIRFIX 1/72 VICKERS VALIANT BK.Mk.1 おすすめ度☆☆☆☆★

最近,限定生産で今までありそうでなかったあれやこれやをリリースし,日本中の飛行機モデラーを予約のために模型店に走らせたAIRFIX。

今度は,1/72でVICKERS VALIANTですと・・・

最近のキットは,箱を開けただけで部品の多さに圧倒され,どっと疲れが出るようなものばかりと感じている方はいませんか?

◯セガワのマイ◯ーとか,バ◯ダイのメサイ◯バ◯キリーとか,タミ◯のエンツ○・フ○ラーリとか・・・

でも,AIRFIXがやってくれました!!

このキットは組める!!・・・かもしれない・・・。

3v 主翼の部品のランナーがこんなに大きい

<"3V BOMBER"について>

第二次大戦後の冷戦下,イギリスの航空省は,イギリス空軍が運用するためのジェット・エンジンを4発搭載する核爆弾搭載可能な戦略爆撃機を要求,それに応えてイギリスの航空機会社3社の3機種のプランが実用化された。

ビッカース社(帝国海軍の戦艦金剛の製造元)のヴァリアント,ハンドレページ社(ハンドリー・ペイジ社とも記述。映画"魔女の宅急便"で夜間飛行していた旅客機は,同社のH.P.42)のヴィクター,アプロ社のヴァルカン(当blogでこの間紹介済み)である。どの爆撃機の名前も"ヴ"から始まる・・・ということは・・・英語の綴りでは"V"から始まっているため,3V BOMBERと呼ばれた。

当時,戦勝国とはいえ,そんなにお金に余裕がなかったはずのイギリスが戦略爆撃機を同時に3機種開発し,実用化して運用するなどナンセンスとも思えるが,おそらく,

・ジェット機が実用化して日も浅いし,開発に失敗して仮想敵国やアメリカに差を付けられるのは困るナ。
→3機種のうち,どれかか成功すれば,もうけものダヨ。
→あらら,3機種ともそれなりに飛んでしまったヨ・・・。
→うーん,どの会社が倒産しても失業者が出て困るしぃ,3機種とも採用!!

ということになったのだろう。

ヴィクターは,異様な胴体に三日月翼の組み合わせ(3機種のうち最も高速,緩降下時にマッハ1を突破),ヴァルカンが無尾翼の巨大デルタ翼機(比較的レーダーに捉えられ難く,大型機にしては軽快な操縦特性を持ち,低空ではバレル・ロールも可能)と,どちらもぶっ飛んだ設計(でも,3機種ともエンジンを主翼付け根に埋め込むという点では同じ)だったため,もっとも保守的な設計のヴァリアントは,最も実用化に近い機種であった。

<実機について>

ロール・アウトしたヴァリアントは,全面ベア・メタルの銀ピカ。爆弾倉には通常爆弾がどっちゃりor核爆弾1発。1955年から就役し、イギリス初の核爆弾投下実験や水爆実験にも使用された。もし,戦争が続いていて,こんなんが飛んできたら,震電改をもってしても撃墜は難しかっただろう・・・。

しかし,後発でより高性能なヴァルカンやヴィクターが実用化し,ヴァリアントは,空中給油と爆撃任務兼用機となり,更にその後,機体構造に問題が発見されたため,1965年には全機退役してしまった。

<キットについて>

実機は,核実験に貢献している"悪もん"だし,実用機としてはダメダメだったわけですが,このキットは,何とはなしによいです。

箱を開けたとたんに感じた「組める」という予感。誤解でなければいいのですが。この予感を信じたい!!

在庫に1/72でヴィクター(マッチ・ボックス改めドイツ・レベル)もヴァルカン(MPCだけれど元AIRFIX)もあるのだけれど,あやつらは相当苦しまないと完成しない気がする。完成したら完成したで3つ並べたら絶対に奥さんにしかられる・・・。

3v 一緒においているのはイタレリの1/72ラファール

「完成できそう・・・」なんて書いていますが,そこは,それ,それなりに谷あり山ありを経験させられると思います。

1 最近のAIRFIXの新キットに多く見られるように梨地の表面に筋彫りがされています。プラスチックに厚みがあるところにはヒケが多く見られるので仕残しが無いようにパテで埋めて表面をならしておくとよいでしょう。

2 垂直尾翼にでかい出っ張りがあってその上にデカールを貼るようになっています。きっとどんなに強力なマークソフターを使ってもきちんと貼れないでしょう。モデルアート誌のレビューでは,「そこのところを切り欠けばいいんだよ」みたいな記述がありますが,切り欠きのアタリはどうやってつけるのでしょうか?

 とりあえず貼ってみて,現場合わせで切り欠きを入れて,できるだけマークソフターでなじませる。→デカールの破れ目のところを塗装でリタッチする。という作戦を考えていますが,リタッチのときの塗料の色合わせが難しいなぁ・・・。

3 これまた,モデルアート誌のレビューで指摘されていたジェット・インテークの部品の合わせ目の処理。これは,相当,苦労することが予想されます。
 
 とりあえず,接着して,できるだけきゅっと押さえつけて,接着剤が乾いたら,合わせ目にパテを盛るor瞬間接着剤を塗る。

 1週間ほど放置する。
 
 昼休みとか,暇なときに丸めたサンドペーパーですりすりする。

 飽きたら,部品をなくさないように注意して放置する。

 何度か繰り返すうちに段差が消えたような気になるので合わせ目にときパテを塗る。

 許せたらそのまま仕上げる

 許せなかったらもう一度パテを盛る。

 ここが上下分割でなく,インテークの穴の方向に合わせた一発成型の部品だったら楽勝なのですが,きっとそんなことをすると金型のコストが上がるのでしょうね。

4 これまた,これまた,モデルアート誌のレビューで指摘されていますが,今時なかなか見られない垂直尾翼に強引にブーメランのような水平尾翼を挟み込むという設計。こらえてちょうだい。うまく組み込む自信無いです。しかも,きちんと水平尾翼が奥まで入らないし・・・。

5 主翼の翼端のところが変形していました。指で押さえてなじませれば,何のこともない不具合です。プラスチックが柔らかいから,すぐ曲がるけれどすぐ治ります。主翼は,上面の部品を胴体にしっかり接着してから下面の部品をそれにフィットさせて接着していくとよいと思います。主翼上面の部品は,後部の高さがわずかに足りず,そのままだと機体のラインが若干ぎくしゃくします。ここの処理は,本格的に組むときに,現場合わせで対処しようと思っています。

でも,こうやって仮組してみると,これが,なかなかかっこいいんですわ。

AIRFIXさん,やったね!!

<いらんこと>

・・・いつもお世話になっているお店は,GS◯クレ◯ス経由でAIRFIXのキットを入れてくれているのだけれども,その場合,ビーバーさんが並行して輸入しているAIRFIXのキットは,とっくにお店に出ているのに◯SIクレオ◯からのキットはなかなかやってこないということが多々あります。

このヴァリアントのキットもそうで,いろいろな通販ショップで売られはじめているのにこちらにはいっこうに入荷せず,入手できるかどうかやきもきしました。ところが,あなた,1ドルが80円をかなり切ったあたりであっさり入荷(ユーロも連動してかなり安くなってました)。そりゃぁ,為替の差益で儲けるのも企業としては正しいのかもしれませんがね。
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2011年08月21日

BANDAI 1/1 LBX JOKER おすすめ度☆☆☆☆★

"ダンボール戦記"って観たことがないのですが,機体のデザインに惹かれて1個買ってみました。

説明図の機体解説を見ると・・・

何〜!! 3機編隊〜?!

他にも,一般機やカスタム機(模型雑誌Hobby Japanの10月号に改造記事が掲載されています)があるそうです・・・涙・・・。

<実機について>

lbx なかなかの出来なのですが・・・曲者・・・

TVアニメ"ダンボール戦記"に登場する2042年にタイニーオービット社が発売したホビー用小型ロボット。

トランプの「ジョーカー」をモチーフとしたLBX。ストライダーフレームを採用し,速度性能に優れ,トリッキーな動きで敵を翻弄するが,クセが強く扱いにくい機体とされる。基本装備は大型の鎌「ジョーカーズソウル」。

<キットについて>

lbx ここは,改修?

1 多色成型と部品構成の工夫で塗装しなくてもほぼ設定通りの仕上がりになるHGUCシリーズと違って対象ユーザーである低年齢層を狙ってコストを下げたためか,カラーリングの一部は,シールで再現,更に,細部は,塗装で再現(一部については,説明図に指示がありません)ということになっています。キットの内容だけでは完結しないのは最近のバンダイさんらしからぬところ。

ジョーカーの笑い顔は,シールで再現されます。塗装して本式に組む時のために今回は,シールを貼っていません。

部品の精度はあいかわらず高く,特に,スタンドの部品同士の"合い"は絶妙です。4つのパーツで構成されたこのスタンド,かっちり組めるのに分解が容易で収納がし易いのです。

2 Hobby Japanの10月号で指摘されている改修箇所が頭部の肉抜き穴です。雑誌では,埋めることをすすめていますが,もし,実機が存在していたら,コスト削減と軽量化のためキットと同じ形状になっているかも・・・(よし,決めた!!放置!!)

lbx 3機編隊・・・涙

3 ドムといい,旧ザクといい,リックドムといい,リックディアスといい,ドライセンといい,ドム・トルーパーといい,ハンブラビといい,ジャムル・フィンといい,ダンバインといい,ビアレスといい,三機編隊は,や・め・て

というわけで★を1つつけました。
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2011年08月20日

VOLKS 1/100 SCHPERTOR K.O.G おすすめ度☆☆☆☆☆

ボークスのFSSインジェクションキット第5弾です。

いつものことながら,発売のアナウンスがあった翌日には宅急便で届いていました。

すごいよ,ボークス。(すごいも何も,単に発売のアナウンスの方を遅らせるればいいわけなんですが・・・)

schp 部品の精度は高いですが,スナップフィットではありません

<実騎について>

永野護作のコミック"Five Star Stories"に登場する戦闘ロボット,MH(Mortar Headd)の一種で主人公メカK.O.G(Knight of Gold)のプロトタイプとして作られた2騎のうちの1騎。剣聖ディモス・ハイアラキの乗騎としてWater Dragonと呼ばれ,剣聖ダグラス・カイエンに譲られてからは,「白銀の騎士(Knight of Chrome)」とも呼ばれている。本騎は,もともと強力なMHであるだけでなく,剣聖の乗騎であった期間が長かったため,非常にたくさんのMHを撃破しており,左肩に記されているキル・マークは,優に100を越えている

原作者によると他のMHにはないある"ひ・み・つ"が隠されているという。HDSEDは,あのばかでかい頭部が怪しいと思う。きっと,あの中に,何かが入ってるのだろう。兄弟騎であるオージェ・アルスキュルの頭はそんなにでかくないのだから・・・。きっと,ぱかっと開いて大砲が出てくるとか,バネ仕掛けでパンチが繰り出されたりとか・・・はしないと思う・・・。

schp まだ組み付けていない部品も多いのにこの密度感

<キットについて>

今までのキットより2割ほど高価な(¥8400→¥99475)だけあってでかい箱に白色やら,灰色やら金色やらのプラスチックで成型されたパーツがぎっしりつまっています。実は,1回,部品を取り出すと,もう,箱に収まらなくなってしまいました・・・涙・・・。もし,そうなってしまったら,加えて,転売して儲けようなんて思っていないモデラーの方なら,この際,ちょこっと組んでみることをおすすめします。

1 複雑な部品構成と塗り分けを再現するため,頭部だけでも大変たくさんの部品に分割されています。ただ,ネブチューンのときと違って後はめ加工の必要がないのは幸いです。そこまでやっても部品の色分けは不十分だし,無塗装では,塗装したものに較べると質感で劣るので結局塗装するしかありません。金色のところの色味がばらついていたりするとかっこわるい(スカート状の装甲の色が揃っていないとか・・・)ので十分に塗装プランを練って塗装に望むことをおすすめします。

2 このごろは,基本色となる白色や金色の塗料が各社からたくさんリリースされており,色味も様々です。自分の好みにあった白色と金色の組み合わせを試行してみるのも楽しみのひとつとなるのではないでしょうか?また,銀色にクリアーを重ねるとか,パール塗料で金属色を再現するなどの技法もあり,金色の再現で個性を出すこともできます。時々,模型雑誌で金色の再現について特集を組んでいることがあるので手許にあるバックナンバーを発掘してみるとよいでしょう。

3 K.O.G.のナイト・マスターの紋章は,モザイク絵画のようになっているという資料がありますが,この人の場合は,いかに?キットでは,ナイト・マスターの紋章は,アウトラインが筋彫りでモールドされていて塗装で再現するようになっています。¥99475もするキットなのでデカールに入れるぐらいはしてもよかったのではないでしょうか?
posted by 五六式 at 15:59| Comment(0) | TrackBack(0) | NEW KITS

2011年07月10日

CYBER-HOBBY 1/200 AVRO VULCAN B2 おすすめ度 ☆☆☆☆☆

ドラゴンモデルは,以前,ハセガワと提携していた時に1/200スケール(ハセガワの旅客機のキットとスケールを合わせていました)でB-52やTu-95などの大型軍用機のプラモをリリースしていたのですが,長い間,キットを増やすでもなく,再販をするでもなく,(C-141を買い逃したので再販しておくれ!!)このシリーズを放置していました。

vl 主翼の後退角の微妙な変化が分かる。

ところが,ここに来て,いきなり新キットでアブロ・バルカンのリリースとはうれしいような,お小遣いが飛ぶような・・・(B-52より高いバルカン・・・)さぁ,みんなで買い支えて3V爆撃機を揃えてもらうとか,ニムロッドを出してもらうとか,勢いつけて新型のP-1やC-2を出してもらうとか,P-2Jを出してもらうとか・・・しましょう。

<実機について>

イギリスのアブロ社が開発し、イギリス空軍が使用した変形デルタ翼を持つ戦略爆撃機。同時期に開発されたハンドレ・ページ社のビクター,ヴィッカース社のヴァリアントととも3Vボマーと呼ばれた。

冷戦時には核ミサイルを搭載,西側の核抑止力,核報復手段として運用されていたが,後に通常攻撃も可能な機体として改装された。ビクターやヴァリアントは,通常兵器を搭載して低空で機動を行うことには適していなかったので,バルカンのみが爆撃機として長く運用されることとなった。

フォークランド紛争では,多数のビクター給油機のバックアップを受けて大西洋を越え,アルゼンチン空軍の滑走路を爆撃することに成功した。戦果そのものよりも英国の意地を見せつけるということの方が大きかったみたいだが・・・逆らうヤツは,たとえ,地球の裏側にいても爆撃しちゃうよ・・・みたいな・・・おお,怖っ!!

・・・しかし,アンソンを1935年に初飛行させた会社が1941年にはランカスターを飛ばし,1952年にはバルカンですと・・・兵器の進歩には驚かされますね。

vl

<キットについて>

最新キットだけに全面パネルラインは筋彫り,ジェット吸気口や主翼のねじり下げもきちんと再現されています。

1 垂直尾翼の取り付けが緩いです。垂直尾翼側のダボにやや厚めの紙をはさんでやるといいでしょう。
2 デカールは,核攻撃機としての全面白色塗装のものと通常のグリーン/グレーの迷彩のものと2種類が付属しています。
3 ジェット吸気口の部品の合わせ目は接着剤を多めに塗ってぎゅっと部品を握って接着し,合わせ目の処理に手がかからないようにしましょう。
4 機体の裏側に部品の合わせ目の隙間がたくさん出てくるので仮組をきちんとしてパテ盛りが最小限で済むようにしましょう。
5 飛行する姿がかっこいいからスタンドを付けて欲しかったです。
6 在庫のMPCの1/72キット(正体はAIRFIX 1/72)はどないしよう・・・?

vl
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2011年06月13日

童友社 1/43 LAMBORGHINI REVENTON おすすめ度 ☆★★★★

ミニカーではポピュラーな1/43スケールのスポーツカーのキットが4種,童友社からリリースされたので試しに1ヶ買ってみました。

reve

<実車について>

ランボルギーニ社が製造・販売するランボルギーニ・ムルシエラゴをベースとしたスーパーカー。

2007年フランクフルトショーで初公開され、20台限定で販売。価格は,100万ユーロ(約1億6000万円)。

エンジンは,12気筒6500ccで最高速度は350km/h。岡山から大阪まで40分で行けるゾ←行けへん,行けへん。

たとえ掃いて捨てるほどお金を持っていても入手困難な車。

<キットについて>

100万ユーロの車がプラモとはいえ¥800とはラッキー!!と,思っていたら,さぁ,大変。

エッチングパーツが1ヶ足りん!!

フロントウィンドーに汚れが・・・と思って拭いてみてもいっこうに汚れが落ちん!!

それもそのはず,透明のプラスチックに黒いプラスチック片が混入しとる!!

翌日,キットを返品しました。

後日,同キットが再入荷したので見てみると,フロントウィンドーに難があるものが3ヶのうち2ヶ!!

おいおい,完品率は1/4とな!!いくらMADE IN CHINAでもそれはなかろ?

え?これ、元は,ACADEMYのキットなの?・・・もう,何と言っていいのやら・・・。☆1ヶにしてるけれど,腹の立つ・・・。

キット自体は部品の精度もまあまあだし,ドアの内ばりの成型のアイデアは脱帽ものだし,美点も多いのに残念なことになっています。

あと,リアのコンビネーションランプの詳細が不明だったので調べてみました。
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2011年05月22日

MIRAGE 1/35 TKS-B おすすめ度☆☆☆☆★

先日,私用で東京まで行ったときに老朽化して近々取り壊しになる秋葉原のラジオ会館に寄りました。

海洋堂ホビーロビーでは,リボルテックの3割引セールをやっていましたが,狙っていたものは,既に売り切れていたので,お買い物を断念。次に,スケールモデルを漁りにイエロー・サブマリンやボークスを見て回りました。

すると,ボークスの店頭で見慣れない戦車のモデルが・・・。

えっ!?1/35なのにこんなに小さいの?

AFVは,1/48をメインにしようと思っていたのに決心がぐらつくではないですか!!

・・・と思ったのが,ポーランドのミラージュモデル1/35 TKS-Bのキットです。

tks パテ無しでこれくらいまで組めます。

<実車について>

TKSは,イギリスのカーデン・ロイド豆戦車Mk.VIをもとにポーランドが開発し,1931年に生産が開始された偵察用の豆戦車TKを改良したものである。TKから出力の高いエンジンに換装し、最大装甲厚を2mm厚くしている。

また,TKS-Bは,更にサスを改良し,走破性を高めたものである。

武装は,7.92mm機関銃が搭載されているが,20mm機関砲や37mm砲を搭載したものもあった。

生産台数は,試作型を含め,300両あまり。1939年のドイツのポーランド侵攻の際に投入されたがポーランドはあえなく降伏,一部の車両はドイツ軍に捕獲使用された。

tks 同スケールのシェリダンと並べてみた

<キットについて>

ボークスの店員さんに

「普通に組めますか?」

と聞くと,

「タミヤ並みとは言えないけれど,外国製のキットとしては精度はいい方です。」

とのことです。

実際に組んでみると,まあまあの精度。フジミの初期の1/76のタンクが組めるなら十分組み上がるでしょう。

1 キットは、事実上,TKSとTKS-Bのコンバーチブルキットとなっています。塗装とマーキングの資料さえあればどちらにも組めるでしょう。組み立て説明書のロジックが分かり難かったですが,両タイプの違いは主にサスの部分だけなのでそういうつもりで見るとすっきりすると思います。

2 塗装の説明は箱絵のみです。色の指定とかもありません。ネット上でいくつかの現存車両の写真が探せるので(現代のイベントで走り回っている動画もあったりします)それを参考にします。イギリスのプロペラ戦闘機の色とドイツ軍戦車のレッドブラウンあたりから近い色を見繕って塗ります。塗り分けは,単純に長方形で分割しているだけのようです。

3 車体の組み立ては,説明書の通りに組むとよいのですが,部品にバリが多いのと部品同士を隙間なく組むにはこつが必要なのとで仮組を何回もして部品の接着の手順をよく検討しておくことをおすすめします。(五六式はらちがあかなかったのでもう接着しちゃいましたが・・・)
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2011年05月06日

PIT ROAD 1/144 EUROFIGHTER TYPHOON おすすめ度☆☆☆☆☆

ピットロードからイギリス空軍仕様のFGR.4に続き,ドイツ空軍仕様のタイフーンが発売されました。オーストリア空軍のデカールも付いていたので2個買い・・・涙。

typhoon
自衛隊のFX,いい加減にこれに決めちゃいなヨ。

<実機について>

1970年代に次々に登場した旧ソ連の高機動戦闘機に対抗するため,ヨーロッパの各国がそれぞれの思惑を持ちつつ共同開発した第4.5世代ジェット戦闘機。J-35ビゲンのようなダブルデルタの機体で限定的な超音速巡航能力やF-22に次ぐ格闘戦能力,多彩な兵装搭載能力が特徴である。

フランスが入って,やめて,ドイツもやめよーかなーとほのめかすなど紆余曲折があった(フランスは,艦上戦闘機を開発する必要があったため)が,1994年に初飛行,何段階かのアップグレードをしつつ,生産,各国への配備が続けられている。

老朽化が進んでいるF-4EJの代替機としてのFXの候補としても名乗りを上げており,イギリスのBAeは,ライセンス生産の許可や日本独自の兵装を可能にする改修の許可など破格の条件を提示しているという。

typhoon
カナードの取り付けのためのピンが細いのでまだ取り付けていません。

<キットについて>

1 主要な部品はスナップフィットのようになっていますが,兵装やキャノピーなどは接着が必要です。

2 空気取り入れ口付近の部品構成が複雑です。仮組をして組み立てや塗装の手順を頭に入れておきましょう。

3 胴体背部のエアブレーキは可動しそうですが,そうすると,浮き上がってしまい,胴体とフィットしません。いずれか好みの角度で固定しなければいけません。

4 キャノピーは,パーティングラインが入っているがΩ型の断面を再現したものとパーティングライン無しだが断面の再現性が劣るものとの選択になっています。
 前者を選ぶなら,パーテングラインに目をつぶるか,パーテングラインを削り取ってキャノピーを磨き倒すかしましょう。

5 カナードの取り付けのためのピンが細いので折らないように注意しましょう。大事に置いておいて最後に取り付けると吉。
 駐機状態では,カナードの先端は,斜め下を向いているようです。

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2011年04月29日

VOLKS 1/100 V SIREN(PROMINENCE) おすすめ度☆☆☆☆☆

ボークスのFSSインジェクションキット第4弾です。

実騎同様,フレームを共用する兄弟騎 V SIREN(NEPTUNE)と同時開発ということでしたが,NEPTUNEの開発が難航,本キットも予想より1年ほど後のリリースとなりました。現時点で次回作のSCHPERTORの予約が間もなく開始されるとのこと。お,お小遣いがぁ・・・!!

prom

<実機について>

永野護作のコミック"Five Star Stories"に登場する戦闘ロボット,MH(Mortar Headd)の一種で星団3大MHのひとつとして有名なサイレンを対MH戦闘に特化してチューンした騎体である。装甲を必要最小限にして軽量化しているため,一般騎に比して瞬発力に優れるが,耐久性が劣る。魔導大戦では,フィルモア皇帝ダイ・グが自ら騎乗,一撃でアシュラ・テンプルを撃破している。

prom

<キットについて>

1 NEPTUNEの時と同様,騎体の塗り分けに準じて部品が分割されており,塗装が容易に行えるようになっています。(大方1万円もするようなキットを無塗装で組み上げる人もそうはいますまい)裏を返して言えば,塗装して行かない限り組み立てもままならないということ。本騎の基本色であるオレンジ色は,きれいに発色させるのが難しそう・・・すなわち,組み立てが進まない・・・涙・・・

2 ボークスの本シリーズの他のキットと同様,部品がきっちり合わさってスナップフィットのようになっているところと合いが甘く,ぐらぐらになっているところが混在しています。仮組をして作業の手順をしっかり確認することをおすすめします。

3 塗り分けを部品の段階でほぼ終わらせるようにするため,部品の分割が細かくなっているところがあります。中には,数mmほどの非常に小さい部品が太いランナーになにげについていることがあるので要注意です。組み立てが完了するまではランナーを保管しておくと見逃した部品を捨てるなどという事故を防げると思います。

4 背中の2本のスタビライザーは,ドライヤーで暖めて曲面をつけるようになっています。左右均等に曲面をつけるなら、ボウルなど適当な型を用意しておくことをおすすめします。
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2011年04月24日

AIRFIX 1/72 NORTH AMERICAN F-86F SABRE おすすめ度☆☆☆☆★

何度かの倒産の危機を迎えながらも見事復活を果たした英国の名門AIRFIXの新キットのできはいかがなものか・・・?

sabre

<実機について>

朝鮮戦争において,アメリカ空・海軍は,F-80,F-84,F-9F等のジェット戦闘機を投入し,北朝鮮側のレシプロ戦闘機に対して優位を保っていたが,共産軍側の新型戦闘機MIG-15の登場によってその優位性は崩れ去ってしまう。MIG-15は,後退翼を採用しており,アメリカ軍側の直線翼の戦闘機に対して高速性能が勝っていたのだった。

ノースアメリカン社は,開発中のFJフューリー艦上戦闘機の陸上型,XP-86を後退翼を装備した機体に改設計し,MIG-15に対抗できる戦闘機を作り上げた。このXP-86生産型は,アメリカ陸軍航空隊にP-86Aとして採用され,さらに陸軍航空隊が空軍になった際にF-86と改称,朝鮮戦争に投入した。

MIG-15は,性能では,F-86をやや上回っていたが,F-86の方は,装備や支援設備が充実しており,アメリカ空軍のパイロットの練度や戦術も共産軍側を上回っていたため,F-86のMIG-15に対するキルレシオは,10:1と圧倒的なものとなった。

この戦歴や高性能が評価されて,F-86は,この後,航空自衛隊や西ドイツ空軍,カナダ空軍など,多くの空軍で主力戦闘機として採用されることになる。

自衛隊の戦技研究班,ブルーインパルスの初代の機体であり,東京オリンピックでは,開会式場の上空に五色のスモークで五輪を描いたことでもよく知られている。

sabre

<キットについて>

1 最近のAIRFIXの新キットに多く見られるように梨地の表面に筋彫りがされています。プラスチックに厚みがあるところにはヒケが多く見られるので仕残しが無いようにパテで埋めて表面をならしておくとよいでしょう。

2 デカールは,銀塗装に派手なドラゴンのペイントが施されたものと迷彩のものの2種類です。ドラゴンのデカールは色がハデすぎるような感じがします。軽くウォッシングすればいいかもしれませんがそれにデカールが耐えられるかどうかが問題だ・・・

3 機体下面,主翼の付け根の部分に隙間ができます。(上の写真参照)ここは,パテのお世話になるでしょう。

4 キャノピーは可動するようになっています。でも,動かしている間に塗料がはげる可能性があるので閉位地で固定するのが無難だと思います。

5 AIRFIXのキットは,いつもながら機体の特徴をよくとらえていると思います。それに,説明書は,機首に入れるおもりの重さも明記してあって親切だし,お値段も国産キットよりもやや安価な¥1260とは!!

日本のメーカーさんもうかうかしていられませんよ!!
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2011年03月13日

BANDAI 1/100 YF-29 DURANDAL VALKYRIE おすすめ度☆☆☆☆★

TV板とは異なり,劇場版"マクロス〜サヨナラノツバサ〜"では,主役メカがVF-25メサイアからYF-29デュランダルに交代するようです。BANDAIさんからリリースされるのは,非変形のファイター形態のものが3種類。

五六式は,緑のヤツを購入しました。でも,本編に出て来るアルト機も買うことになるかも・・・

yf

<実機について>

VF-25 メサイアやVF-27 ルシファーと同じくYF-24 エボリューションを原型に開発された試作機。

熱核タービンエンジンを4基搭載し,フォールド・クォーツを増設したため,機動性能が高い。

yf

<キットについて>

1 主要な配色ごとにパーツを分割したスナップフィットのキットで実機のイメージをよく再現しています。

2 部品の精度は高いのですが,プラスチックの弾性のためにパーツ同士がいまいち密着しません。パーツを合わせるためのダボを若干削った上で接着する必要があります。写真のようにストレーキも厚いので薄く加工したくなりますが,これをすると筋彫りの復活とか他のパーツとの合いの修正とか作業が増えて行くので目をつぶります。

yf

3 マーキングは,シールでサポートしていますが,シールっていつまできちんと着いていてくれるのでしょうか?
 ここは,ハセガワさんちの子達と同じようにデカールにしてほしかった・・・カルトグラフならなおよかった・・・
 ランカがかわいいから許すけれど・・・。

4 インテークの中のタービンをきれいに塗るのは難しそう・・・何で別パーツにしなかったのでしょうか?

5 キャノピーがクリアオレンジなのは絶対おかしい。スモークグレイをスプレーして色を落ち着かせる予定です。
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2011年02月06日

コトブキヤ non scale AV-X0 ZERO おすすめ度☆☆☆☆★

アニメに登場するロボットをディフォルメ化してキットにするコトブキヤのD-STYLEシリーズの第五弾がリリースされました。

今回は,パトレイバー劇場版から次世代試験機AV-X0 ZERO零式です。

zero

<実機について>

私たちの世界とちょっと違った歴史をたどったとある世界,そこでは,人が操縦する人型産業ロボットが建設,土木の分野で広く普及,これらをレイバーと総称していた。

これら,レイバーは人型であることによって得られる汎用性が長所であったが,それゆえ,やがて犯罪に利用されるようになっていった。警視庁は,いわゆるレイバー犯罪に対処するため,特車2課を新設,パトロール用レイバーを配備した。

当時のレイバーの進化は,凄まじく,最新鋭であったAV-98イングラムの性能も早晩陳腐化するであろうことが予測された。そこで,AV-98の製造元である篠原重工は,新OSを搭載し,機体設計を洗練して更に戦闘能力を高めた実験機AV-X0 ZERO零式を開発した。


zero

<キットについて> 

接着剤不要のスナップフィットで一部塗装済み,また,シールドや背中のマーキングはタンポ印刷済みです。特別凝らないのであれば,アンテナ先端と腰のところのウィンカー周辺を塗装すれば出来上がりとなります。

1 部品の分割の工夫でほとんど部品の合わせ目は目立ちません。未塗装では,光が透けてくるので,全塗装がおすすめです。マーキングは消えますが,今月発売予定のイングラム2号機に1,2号機と零式のためのデカールが付属する予定です。

2 ウサ耳,もとい,頭部のアンテナは接着しないとぽろぽろ取れてきます。塗装仕上げを前提として接着するためには,アンテナ部品の合わせ目の処理と塗装が必要です。

3 頭部センサーのカバーの部品は,位置が決め難い上,脆いので注意が必要です。HDSEDは,ピシッとやってしまいました。また,部品請求せんといかん・・・。

4 両肩のパトランプは,塗装済みですが,両端にランナーの跡がつくのでサンドペーパーとクリアレッドのお世話になります。

5 部品の差し替えで暴走したときの状態が再現できます。また,手首の部品の出来が見事です。
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2011年02月05日

VOLKS 1/100 V SIREN(NEPTUNE) おすすめ度☆☆☆☆☆

ボークスのFSSインジェクションキット第3弾です。

今度は,フレームを共用する兄弟騎 V SIREN(PROMINENCE)と同時開発ということで「キットがほぼ同時リリースされたらお小遣いが・・・」と不安でしたが,大丈夫でした。なんせ,本キットの発売自体が予定よりも大幅に遅れましたから。発売予定日のちょっと前に「改良のために発売を延期します。」というお知らせがあったきり,半年以上も放置とはいかがなものか。改修の進行具合ぐらいは教えてくれてもよかったのではありませんか?

<実機について>

永野護作のコミック"Five Star Stories"に登場する戦闘ロボット,MH(Mortar Headd)の一種で星団3大MHのひとつとして有名なサイレンを対MH戦闘に特化してチューンした騎体である。装甲を必要最小限にして軽量化しているため,一般騎に比して瞬発力に優れるが,耐久性が劣る。フィルモア帝国の歴代皇帝や皇帝代理騎士が搭乗し,多くの戦果を挙げている。

vs

<キットについて>

1 もともと装甲が少ない騎体だけに部品数も少ないという印象でしたが,目の錯覚でした。騎体フレームの部品がいっぱいあります。・・・(涙)

2 塗装のし易さも考慮に入れて設計されているため,肩の装甲の金色の部分や頭部の角の部分は別パーツとなっています。

3 写真でも分かる通り,盾の部品は色ごとに三分割になっていて部品の段階で色を塗っておけば,塗り分け無しでフィルモアの紋章が再現できます。

4 少々困るのは,顔の部分の塗り分けです。額に部品の分割線が来るのでパテのお世話にならなければならないのにマスクの部品が後はめできません。マスク周辺を塗装してから組み込み,額の部分の隙間を処理するときにはマスク周辺をマスキングしておくとよいでしょう。

vs

5 肩のマーキングの部分はレリーフになっています。ここは,各自の絵心が試されるところかも・・・。
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2011年01月09日

BANDAI 1/144 RG MS-06S ZAKU II その3

「とうとう完成!!」

と言うことで,MS-06S ZAKU IIシャア少佐機の第3回目です。

zak 

めんどそうな動力パイプ第2段階です。頭部と腹部に2本ずつありますが,これが面倒。
頭部のパイプのカバーは,1本につき,10ヶ,腹部のパイプのカバーは,1本につき,12ヶ。これらは,同じ部品ナンバーでもテーパーのついたものとついていないものとが混在しています。(パイプのカーブにフィットするようにカーブの部分に位置するカバーにはテーパーがついているのです。)で,これらは,ランナーについている順に芯線に通して行かなければなりません。

つまり,ドジってばらけさせてしまうとカバーの部品の形を確かめながら差し込み直さないといけないのです。また,もう一度ばらして塗装する場合も部品の入っている順序を違えないようにする工夫が必要です。

また,頭部のパイプのカバーのゲート跡やパーティングラインはかなり目立つので,面倒ですが,入念に表面処理をしてやらねばなりません。←つまり,塗装は必須ということ。あ〜,めんどい!!

zak 

ともあれ,仕上がってしまえば従来の1/144スケールのキットよりも見栄えは良いので我慢しましょう。

とにかく,ここまでくれば,後は楽勝です。

可動する指は接続が緩く,ぽろぽろ落ちるので握り手の方を取り付けて完成です。

マシンガンの方は,折れた部品を部品請求するまでおあずけです。

なお,マシンガンを塗装するつもりなら,仮組みなどしないで塗装と組み立てを平行して行うことをおすすめします。

今回は,脚部のバーニアと武器のシーカーの透明部品は塗装して組み立てるときに組み込むことにしました。
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2011年01月07日

BANDAI 1/144 RG MS-06S ZAKU II その2

「私も作る!!」

と言うことで,MS-06S ZAKU IIシャア少佐機の第2回目です。

zak 手なんかただの飾りです・・・。

めんどそうな動力パイプを作ってみました。後,頭部と腹部に2本ずつありますが,もう,しとーねー!!

脚部のパイプのカバーは,1本につき,9ヶ。端っこの部品にスプリングを差し込んで,ランナーについたままの保護カバーの部品をするっと入れ・・・られんのだな,これが。この作業ができる人なら他の組み方でもさくさくっと完成できるでしょう。よほど器用な人でない限り,スプリングから部品が必ずこぼれます。保護カバーの部品ナンバーはF5・F6・F11・F12で,各6個ずつあります(F6・F12は3個ずつスペアあり)。これらは,部品ナンバーが異なっていても全く同じ部品なので組み立て途中でこぼれてもスプリングに差し込む順序を気にすることはありません。ナンバーを分けたのは,部品を差し込む手順を分かり易くするためです。

面倒でヤな作業ですが,一昔前の模型雑誌の作例レベルの作業が自作部品無しでできることの幸せを感じる作業でもあります。

さぁ,もう1個買ってグフをディテールアップ・・・!?

zak 可動のためここだけスプリングを使っています。

さて,F5・F6・F11・F12の部品ですが,目立たないながらもゲートの跡やらパーティングライン(極細です。すごい技術!!)やらが入っています。気になる人は,処理して塗装してやらねばなりません。組んでしまったパイプをばらすときには,スプリングを引っぱらないよう注意しましょう。うかつに部品を外そうとすると部品請求のお世話になることに!! 

zak 

なぜか,ランドセルだけ妙に鮮やかな赤で成型されています。絶対塗装してやる・・・。

後,コクピットのハッチの開閉は,円滑で精度も申し分ありません。さぁ,立ち姿のシャア少佐の部品を改造して座らせよう!!
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2011年01月05日

BANDAI 1/144 RG MS-06S ZAKU II おすすめ度☆☆☆☆★

「私も出る!!」

というわけで,Real Grade第2弾は,お約束のMS-06S ZAKU IIシャア少佐機仕様です。

インストを見ると,パネルごとに色が違う理由をくどくど書いています。よほど後ろめたいのでしょうか?

HDSEDは,通常のピンクと赤の2色の塗り分けさえもおかしいとおもっています。第1次世界大戦のドイツのエース,レッドバロンこと,マンフレート・フォン・リヒトホーフェンの機体(復元したもの)を見ると,金属部と布貼りのところでに多少色は違っていたにせよ,ほぼ同色だったようですよ?

zak 3時間あまりがんばってここまで・・・

<実機について>

一年戦争の序盤戦において,活躍したジオン公国のモビルスーツMS-06 ZAKU IIには様々なバリエーションがあるが,S型は,練度の高い指揮官向けに機動性や通信性能を向上させたものである。また,S型は,使用している部品も一般機よりも精度の高いものが使われており,カタログデータ以上の性能を発揮した,

S型を駆るパイロットには,通常の3倍の速度で突入するものもあったと言われるが,これは,S型が一般機の3倍の速度性能を持っていることを意味するものではない。空気の抵抗のない宇宙空間では,機体にプロペラントを十分積んでいれば,どんどん加速して行くことができるし,反対に,たとえ高い速度で航行していても,標的の進行方向と同方向であれば,相対速度は小さくなってしまうからだ。彼のパイロットは,通常の3倍の相対速度で接敵し,攻撃できる技量を持っていたのである。

zak ジオン脅威のメカニズム!!

<キットについて>

1 ガンダムより若干お値段が安いのですが,部品はぎっしりです。動力パイプのところは,芯線に筒を次々通して行くようになっています。BANDAIさんは,組み立て易さに配慮したと説明しているようですが,ンなわけねーじゃろ?

ただ,デフォルトでこれができるのはすごいことですね。部品の精度も前作を上回っているようですヨ。

2 以前,RGガンダムを作っていたため,その経験を生かして芯になっているフレームを痛めることなく組み立てが進んでいます。膝の可動は,初めは固いのでフレームの段階で慎重に何回か稼働させて,なじんでから外装を取り付けるとよいでしょう。上の写真のようにかなりの角度で膝を折ることができます。

3 ほとんどの部品は,仮組して楽しんだ後,ばらして塗装すれば,本格的に仕上げることができますが,機関砲のところはそうはいかんかった・・・。もう一回ばらそうとしたら,ポッキリ・・・。今度,部品請求します・・・涙・・・。

・・・ザクの形になるには,後,2日ぐらいかかるかなぁ
posted by 五六式 at 23:11| Comment(0) | TrackBack(0) | NEW KITS

2011年01月04日

BANDAI 1/144 HGUC ORX-005 GAPLANT TR-5 おすすめ度☆☆☆☆☆

Z-GUNDAM本編では,高性能ながらもどこかしらダサいデザインで好感度が今一だったギャプランがTTT(ティターンズ・テスト・チーム)仕様で見違える程格好よくなっていました。これがガレキなどではなく,通常のプラモで入手できるとは,よい時代になったもの・・・

gap 増設されたユニットが重たそう

<実機について>

地球連邦軍のニュータイプ研究機関が開発したティターンズの超高高度迎撃用MS,ORX-005 GAPLANTは,MA形態に変形する事で大気圏内での単独飛行が可能な機体であった。この機体から大気圏離脱・突入用のユニットを外し,2基のショルダー・ユニットや増加スカート・ユニット等を増設したものがORX-005 GAPLANT TR-5[HRAIROO]である。基礎となったORX-005 GAPLANTから更に強化された機体は,投入された戦域のミリタリーバランスを変えてしまうほどの戦闘力を持っていた。

gap アンテナの先は細く削ります

<キットについて>

改修前のギャプランと組み替えのランナーはあるものの,基本的に同じキットとは驚きです。キットの設計の段階から両方をほぼ同じパーツで構成することが決定していたのではあろうけれども,恐るべし,BANDAIさんの技術力!!

1 塗装無しでほぼ設定通りの色になりますが,ま,塗装はせねばならんでしょう。肩のユニットと脛が部品を挟み込む形となる以外は,組み立てに悩むこともないようです。脛の部分はバーニアの付け根のメカの部分と色違いなので上手いことマスキングしてから合わせ目を処理し,その後に外装を塗装してやらねばなりません。

2 ABS樹脂の部品は,ランナーの跡がどうしても白くなってしまいます。雑誌なんかで紹介されている処理をしてもこれを避けることはできません。おまけに塗料が乗り難いと来ている・・・う〜ん・・・困ったもんだ。

3 可変機構の再現のため,各部がかっちり止まってくれないので立たせるのに一寸手間がかかります。MS形態のみでも格好がいいので可変機構をオミットするのもよいかもしれません。

4 いつも思うのですが,バーニアのノズルとかインテークとかが赤や黄色なんておかしいですよね。特にバーニアのノズルは,たとえ塗装していてもたちまち塗料が焼けてしまうはずですから。塗装の際には,現用戦闘機を参考に焼けた金属,または,セラミックの色に塗ることにしようと思います。
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2010年12月05日

HASEGAWA 1/24 VOLKS WAGEN type2 DELIVELY VAN "MOON EQUIPOED" おすすめ度☆☆☆☆☆

長いこと気になっていたけれど入手できなかったVOLKS WAGEN type2のキットを思い切って2種類購入しました。

高品質で定評のあるハセガワさんのキットだけに期待も大きくなってしまうというもの。・・・さて?

<実車について>

"カブト虫"として名高いtype1のコンポーネントを流用してバスやトラックに仕上げたものがtype2で優れた実用性とユーモラスな外観で人気が高い。

オースチン・ミニやVW type1は,親しみ易いデザインのため,時々,観光地のおみやげ屋さんやファミリーレストランなどで安価なミニカーが売られていることがあるが,このtype2も同様である。

type2a

<キットについて>

ハセガワさんからは,デリバリーバンやトラック,マイクロバスなど,様々な仕様のキットが出ていますが,今回は,限定版としてリリースされた"MOON EQUIPOED"仕様とレギュラー製品でちょっと"ブサカワ"気味な印象のピックアップトラックを購入しました。

"MOON EQUIPOED"仕様は,例の目玉のマーキングを再現するためのデカールと,ホイルキャップを再現するメタルパーツ,大型化されたバックミラーが追加されたものでお値段は,少々高めになっています。

トラックの方は,バンと共通なシャーシに乗るトラックのボディと荷台に取り付けている木製の桁がセットされています。荷物は,組み立て説明書に載っている展開図をコピーしてペーパークラフトとして組み立てるようになっています。こちらは,"MOON EQUIPOED"仕様と違ってお値段据え置きなのでお得な感じです。

type2b

1 どちらも部品の合いがよく,組み立ては容易です。シャーシは,接合用の突起をボディ側の凹みに部品を少々歪ませながら差し込んで組み込むようになっています。力を入れすぎて部品を割ってしまわないないように注意して作業をしましょう。

2 バックミラーの部品に大きなひけができているので埋めてやらなければなりません。この部品は,メッキパーツですが,メッキの厚さの分だけもったりしているし,ギラギラしているとかえっておもちゃっぽいし,何よりひけを埋めるのでメッキをはがしてやります。メッキをはがすには,濃いめに中性洗剤を溶かした液の中に2週間ほどつけておくとよいでしょう。(以前,他のキットで油分を落とすために同様の処理をしていて偶然,メッキがはがれることを知ったのですが,何分,データが少なくて具体的に何日つけておくとよいかは,はっきりとは言えません。)

3 "MOON EQUIPOED"仕様の塗装でアイボリーの部分は,白とオレンジを混色するよう指定されていますが,タミヤのレーシングホワイトのスプレーの色がそれに近いような気がします。
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2010年10月30日

コトブキヤ non scale Type-J9 GRIFFON おすすめ度☆☆☆☆☆

アニメに登場するロボットをディフォルメ化してキットにするコトブキヤのD-STYLEシリーズの第三弾です。

今回は,パトレイバーの世界の出淵版ブラックオックスとも言えるType-J9 GRIFFONです。

grf01 
バランスとしては,もう少しだけ頭が小さい方がいいかも・・・

<実機について>

私たちの世界とちょっと違った歴史をたどったとある世界,そこでは,人が操縦する人型産業ロボットが建設,土木の分野で広く普及,これらをレイバーと総称していた。

これら,レイバーは人型であることによって得られる汎用性が長所であったが,それゆえ,やがて犯罪に利用されるようになっていった。警視庁は,いわゆるレイバー犯罪に対処するため,特車2課を新設,パトロール用レイバーを配備した。

Type-J9 GRIFFONは,SHAFT ENTERPRISE JAPAN企画第7課が秘密裡に開発した現時点のレイバーの性能向上の極限を探るための実験機でASURAと呼ばれるOSを初め,シャーシ,動力系に至るまで,ほとんど他の機体と互換性のないワン・オフ機である。

開発を指揮する内海課長は,本機の性能を検証するため,特車二課の新型機AV-98イングラムとの交戦が実現するよう画策する。

grf02 

<キットについて> 

接着剤不要のスナップフィットキットでクリアレッドのセンサーカバー以外は,全て黒で成型されています。パトちゃんと違って全身真っ黒だし,"警視庁"とか,"221"とかいうマーキングもないので塗装は,つやあり黒のスプレー1本でほぼ完了?

1 部品の分割の工夫でほとんど部品の合わせ目は目立ちません。塗装は簡単なのでぱかぱか組み上げて行けばいいでしょう。未塗装では,黒さが足りないので,全塗装がおすすめです。黒にこだわりたい人は,調色に凝るとか,クリアブルーをそこはかとなくエアブラシでかけてやるとか,大人げなくがんばりましょう。

2 2枚あるDのランナー枠には,左右共通になっている手足関連のパーツがついています。これらは,なーんにも考えずにニッパーでパチパチ部品を切り取ってさっさとゲート跡を処理してしまってOKです。このキットは,どこの部品か分からないような部品はきわめて少なく,組み立ては容易です。

3 アクアユニットは,1パーツで,肉抜きの穴のためにすごいことになっています。コトブキヤさんには,そこを塞ぐためにあと2パーツおごってもらいたかった!!とりあえず早く完成させたい人は,アクアユニットはなかったことにしておくとよいでしょう。

4 飛行ユニットについている主翼の部品の出来が素晴らしいです。筋彫りは精細だし,ひけなども見当たりません。ゲートの処理をして軽ーくサンドペーパーをかけるだけで,即,塗装準備完了となります。
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2010年10月16日

PLATZ 1/144 FFR-41MR MAVE "雪風" おすすめ度☆☆☆☆★

PLATZからリリースが予告されていた 1/144 "雪風"がようやくリリースされました。今回は,レジンキットではなく,OVA本編のデータをもとに新金型で成型されたインジェクションキットです。お値段は,税別で¥2800。小さいキットなので高いと見るか,部品がいっぱい入っているので安いと見るか・・・。ちなみに,デカールは,カルトグラフ製です。

mv 前進翼がかっこえー!!

<実機について>

近未来,南極に出現した超空間通路から謎の異星体ジャム(JAM)が侵攻してくる。人類は,その先鋒を撃退し,超空間通路の向こう側に存在した惑星フェアリィに橋頭堡を築いてジャムの侵攻を食い止めていた。そこに駐屯するフェアリィ空軍 (FAF) のパイロット深井零の搭乗する機体。ジャムの運用する機体が無人機であると推測されたことからそれに対抗して開発された無人偵察機レイフを有人機化したもので人間の肉体の限界を超えた機動が可能である。メインコンピュータには,深井零が当初,駆っていたスーパーシルフの3番機 (B-503),パーソナルネーム「雪風」のデータが転送されている。

mv 組み立てがうっとうしそうな機首周り

<キットについて>

OVA本編のデータをもとに作られたキットということでプロポーションに関しては,これが正解なのでしょう。

部品の精度は,概ね良好ですが,作り易いかと言えば,そうとは言えません。機体の構成が複雑なので,塗装をして組み立てるのならほとんどの部品を使って仮組してやらなければならないからです。そうしないと,どの部品をどこまで組んでどの色で塗装するかが決定できません。

ライフカプセルになっている操縦席周りは,真っ先に組める部分ですが,この部分の本体への組み込みが鬼門となっています。この部分は,機体本体と機首からカナードにかけての部分で挟み込む形になっているのです。このカナードの後端と機体のつながりの部分のつながりがあまりよくないので先に機体本体と接着して表面処理,塗装をしておきたいところですが,ライフカプセルの組み込みがあるのでそうするわけにはいかないのです。

ライフカプセル自体も本体とは色とつやが違うので後から組み込む方がよいのですが,無理矢理押し込むと部品同士がこすれ合って塗装面を荒らしてしまうかもしれません。上手く行くかどうか分かりませんが,塗料の厚みを計算してカプセルの側面をわずかに削ってやるしかないかなぁ・・・。。

メイブには,仕様変更によるバリエーションがいくつかあるようですが,プラッツさんから,それらがリリースされる予定なので,バリエーションを揃えるためにたくさん買って改造しまくる必要はないでしょう。
posted by 五六式 at 22:15| Comment(0) | TrackBack(0) | NEW KITS